クオーツガラスコーティングは撥水をしません。
撥水性のもつもののほとんどが、ワックスのように油の力を利用して水をはじいています。
ところが、水ははじいても同じ油分はなじんでしまいます。
一度なじんでしまった油分は、表面のワックス成分が取れない限り、汚れとしてこびりついたまま残ります。
親水性は、撥水性のまったく逆、水にはなじむが、油分は、はじくのです。
親水性とは、物質の表面が水になじむ、濡れやすいということです。この性質を持つ表面は、雨、水洗いなどで、汚れが落ちやすい状況を作り出します。
塗料の業界では、40°程度以下を親水性と呼び、アドバンスト・クオーツガラスコーティングは、浸水促進剤の併用で、10°~20°という高い親水性を発揮いたします。
完全な無機質のガラス膜になる特徴をもっているため、自然劣化、経年劣化は、まったくありません。
一度、硬化をしてしまえば、物理的な力を加えない限り、剥離させることはできません。
常温大気中で密度2.0のシリカ膜へ転化します。
常温で硬化されたシリカ膜は表面硬度測定法(ナノインデンテーション法)により測定した結果、従来の一般的なコーティングと比べ、約15倍の硬度があることが実証されています。
このことから、磨耗、摩擦にも強いということなのです。
クオーツガラスコーティングの平坦化絶縁膜としての特性があり、マイクロメートルレベルの凹凸を埋めてしまい自らの性格により平らになります。
自らの性質によりそうなることで、引っ掛かりがなくなり、汚れのこびりつきを防止し、塗膜の美観をよくしているのです。
ガラス膜へ転化されたシリカガラスの耐熱温度は、1300℃です。
真夏の高温にされされても、劣化することなくその効果を発揮します。
また、エンジンルームやマフラーなどの高温になる部位でも影響を受けることはありません。
例えば、陶器などが電線の絶縁体として利用されているように、単一素材の結晶体(セラミック)であれば、電気は通しません。
この特性を生かし、もともとは、半導体の絶縁膜として、すでに10年前から使用がされています。
クオーツガラスコーティングは、無色透明です。
通常、クオーツガラスコーティングを自動車に対して施工をした膜厚は1.0μ以下しかありません。そのため、素材感(ボディの色)が最大限に引き出されます。
ガラス膜で覆われた、気品あふれる輝きがあります。
塗装成分の0H、COOHなどの官能基と化学結合すると同時に、アクリルやウレタンなどの樹脂と相溶するため、高い密着性が得られます。
金属やセラミックスなどの最表面も、同様にOHの存在により密着性が高く、樹脂に対しても、極性基の存在によりよく密着していると考えられます。
また、1.0μ以下のガラス膜に形成されるため、パリパリ剥がれることのなく、かなりの伸縮にも耐えることができます。
薬品の中でも物質を侵すことの強い、酸やアルカリなどに対しても、高い耐性を発揮します。
最大の特徴である汚泥性は、それのもつ表面硬度に起因しています。
自動車のボディに付く水垢のように、軟らかい塗装表面には汚れが中に入ってとれなくなります。
クオーツガラスコーティングによる膜が、これをプロテクトします。
表面硬度が高いほど、上記の性能は発揮されます。
従来のコーティングと比べても圧倒的な違いが証明されています。
クオーツガラスコーティングの特長は、親水性のイージークリーン効果だけではなく、無機質であるため劣化しないのです。
例えば、摩擦や衝撃など、物理的な力によるダメージを除いて、時間とともに自然とその形が崩れていくものは、ほとんどが有機質です。
自動車のパーツで例えると、塗料、タイヤ、内張り、などは、時間とともに劣化をします。
また、ボディは無機質の金属からできていますが、錆びてボロボロになってしまいます。
唯一永久に残るのがガラスです。
既存の撥水コーティングは、有機成分が含まれた製品です。
また、親水性であっても、光触媒(酸化チタン)、抗菌(銀etc.)、UVカット(酸化亜鉛)などが含まれていれば、そのうち劣化してしまうものです。
つまり、クオーツガラスコーティングは、摩擦や衝撃などの物理的な力が加わらない限り、剥離させることはできないのです。
いわゆるガラス系とは全く違います。硬化された膜は石英ガラス(SiO2)のみで組成される「完全な無機質」です。
ガラス系ではない、正真正銘のガラスコーティングです。